2009/08/17 (Mon) 23:50
○拍手お礼話を一個追加しました。
現在3パターン表示されますが、設定上、1パターンのみ、小話がついてないものがあります。
また追加しますので、しばらくお待ちください。汗
うちの大学は休みがずれているため、7・8月が夏休みです。
つまり、もう休みが大半終わっています。汗
この夏休み私がやったことといえば、
○当ブログの開設。
○水滸伝読破・楊令伝4巻まで読了。
○中国もの小説への投資。
○ニコニコめぐり
・・・・
あれ、おかしい。本当は英語の勉強や独立論文の下調べをしているはずだったんだけどなぁ・・・
やばい、泣きたくなってきた。
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また追加しますので、しばらくお待ちください。汗
うちの大学は休みがずれているため、7・8月が夏休みです。
つまり、もう休みが大半終わっています。汗
この夏休み私がやったことといえば、
○当ブログの開設。
○水滸伝読破・楊令伝4巻まで読了。
○中国もの小説への投資。
○ニコニコめぐり
・・・・
あれ、おかしい。本当は英語の勉強や独立論文の下調べをしているはずだったんだけどなぁ・・・
やばい、泣きたくなってきた。
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2009/08/17 (Mon) 15:18
久しぶりの更新になってしまいました、すみません。汗
ノートPCでかいていた聞仲過去話が何度も強制終了のうき目にあって書き終わらず、書いて田舎(祖母宅)からアップしようとしたら接続ができず、とにかく気分を変えよう!と思い携帯で気合い入れて書いた普賢過去話です。
彼は水辺の人だと思います。
邂逅……………………
凪いだ湖が、僕は昔から好きだった。
僕が生まれたのは、朝歌よりすこし南の湖畔にある小さな村だ。
あまり走り回ったり力仕事をしたりするのは好きでは無かったけど、澄んだ湖に潜ったり、小舟にゆられて昼寝をしたり、ときどき岸にやってくる魚を眺めたりするのが好きだった。
漁をしていた父は、よく僕を船に乗せてくれた。そして捕れた魚を持って、様々な集落へ僕を連れて行った。
色々な人にあったと思う。
魚を気に入って、お金のほかに美味しい野菜をくれる人。
魚の代金をごまかそうとする人。
魚が食べたくてもお金や換えるものを持たずに悲しむ人。
それに追い剥ぎ。
父のとる魚を受け取った人の笑顔を見るのはとても嬉しかったけれど、僕の心に残るのは、受け取れなかった人、奪おうとする人の顔に見える哀しみだった。
「ねぇ父さん、どうしてあの人にお魚をあげないの?お腹を空かせているのに」
ある日訪れた村で僕は父に聞いた。
父はその時、こう僕を諭した。
「いいかい、賢。私たちは先ほど、隣の家へ行って魚を80文で買って貰っただろう。その80文で買った人が、私たちが無償で魚を他の人へ渡したと知ったら、もう私たちから魚を買おうとは思わないだろう。わかるね?」
「…うん」
その夜、僕は物音に目を覚ました。
父はどこかへ出かけようとしていて、僕は思わず後をつけていた。
向かった先はさっきお腹を空かせていた人の家で、父は魚に素早く糸を通し、外からぱっと見には見えない軒下へ魚をくくりつけた。
そして何も言わずに踵を返した。
僕が父より早く宿へ戻ろうと振り向くとそこには父がいて、驚く僕に向かって目配せをしてみせた。
「賢、私たちはあの人の家の前に魚を落としてきてしまった。落としてしまったのは売れないし、ずっと持っていけば残ってしまうので、そのままにした。そうだろう?」
そう言って父は笑った。
朝起きて気付いてみれば、父はたびたび魚を「落として」いた。
それでも父の商いが成り立っていたのは、魚を受け取った人が人にそれを言わず、次には必ず魚を買ってくれようとしたからだろう。
暗黙の「理解」が、彼らの間には確かに存在した。
その理解を共有できない人もたまにはいて、魚やその売り上げを奪おうとする人にもたくさん出会ったけれど、その時も父は交渉する事を忘れなかった。
互いの理解と、利益の共有のために。
そして、父は死んだ。
父を理解しようとしなかった盗賊は、父と僕を打ち倒し、持っていたものの全てを奪った。
でも、僕は見たんだ。
意識を取り戻し、息を殺していた時、盗賊の一人が「すまねぇ」と言い、目を赤くしていたのを。
そして僕が次に見たのは、父の変わり果てた姿だった。
なぜ、分かりあえなかったのか。
僕は父を亡くして以来、ずっとそれについて考えていた。
なぜ人が理解しあえないのか、なぜ、すれ違い対立するのか。
父はいつも理解しようとしていたのに。
僕はその答えを、学問の中に見い出そうとした。
村を抜け出して町へ行き、師と仰ぐべき人を探した。
やがて僕は白髭の老人に出会い、彼に字を習い、書を読むようになった。
しかし、どの書を読んでも、僕の望む答えは書かれてはいなかった。
「先生、なぜ、人は理解しあい共存することができないのですか?」
「それは難しい問いじゃのう。しかし、言うなればそれは…
人に“信念”があるからじゃ」
「信念」
「おぬしが他と理解しあえると言うのも、それはおぬしの信念にすぎぬ。逆に他とは決して理解出来ぬという信念を持つものもおるのだ。人が対立するのは、他の信念を理解し、受け入れてしまうことで己の信念を変え、自らの世界を変えることを恐れるが故じゃ」
「僕は、恐れません」
「ほう?」
「僕は自らの世界が変わってしまうことを、恐れません。僕が恐れるのは、理解できないこと、それのみです」
僕がそう言うと、彼は普段長い眉に隠れて見えない目を開いて僕を見つめた。
「やはり、わしの目に狂いは無かったようじゃのう」
「え?」
「賢、いや、普賢よ。己の世界を更に変える場所で学ぶ志はないか?」
「世界を変える場所?」
老人は深く頷いた。
「人間は、仙人界、とそこを呼ぶがのう」
僕は目を丸くしたけれど、気付くと、はい、と答えていた。
今となってはもう少し考えても良かったよなと思うけれど、どのみち仙人界に行くことは変わりなかったことを、僕はどこかで知っていたのだろう。
結果として僕の世界は絶えず変わり続けた。
理解の為には時として力が必要であることを知り、僕は理解のために、目的のために戦うことも辞さなくなった。
でもそれは自分が凶暴化したとか、そんなでもなくて、自分よりもさらに一途で、融通が効かなくて、戦うことを嫌う強固な信念に出会ったからだ。
確かにあの時、元始天尊様の言ったことに間違いはなかったようだ。
僕の信念と僕の世界は、大きく変わったのだから。
ノートPCでかいていた聞仲過去話が何度も強制終了のうき目にあって書き終わらず、書いて田舎(祖母宅)からアップしようとしたら接続ができず、とにかく気分を変えよう!と思い携帯で気合い入れて書いた普賢過去話です。
彼は水辺の人だと思います。
邂逅……………………
凪いだ湖が、僕は昔から好きだった。
僕が生まれたのは、朝歌よりすこし南の湖畔にある小さな村だ。
あまり走り回ったり力仕事をしたりするのは好きでは無かったけど、澄んだ湖に潜ったり、小舟にゆられて昼寝をしたり、ときどき岸にやってくる魚を眺めたりするのが好きだった。
漁をしていた父は、よく僕を船に乗せてくれた。そして捕れた魚を持って、様々な集落へ僕を連れて行った。
色々な人にあったと思う。
魚を気に入って、お金のほかに美味しい野菜をくれる人。
魚の代金をごまかそうとする人。
魚が食べたくてもお金や換えるものを持たずに悲しむ人。
それに追い剥ぎ。
父のとる魚を受け取った人の笑顔を見るのはとても嬉しかったけれど、僕の心に残るのは、受け取れなかった人、奪おうとする人の顔に見える哀しみだった。
「ねぇ父さん、どうしてあの人にお魚をあげないの?お腹を空かせているのに」
ある日訪れた村で僕は父に聞いた。
父はその時、こう僕を諭した。
「いいかい、賢。私たちは先ほど、隣の家へ行って魚を80文で買って貰っただろう。その80文で買った人が、私たちが無償で魚を他の人へ渡したと知ったら、もう私たちから魚を買おうとは思わないだろう。わかるね?」
「…うん」
その夜、僕は物音に目を覚ました。
父はどこかへ出かけようとしていて、僕は思わず後をつけていた。
向かった先はさっきお腹を空かせていた人の家で、父は魚に素早く糸を通し、外からぱっと見には見えない軒下へ魚をくくりつけた。
そして何も言わずに踵を返した。
僕が父より早く宿へ戻ろうと振り向くとそこには父がいて、驚く僕に向かって目配せをしてみせた。
「賢、私たちはあの人の家の前に魚を落としてきてしまった。落としてしまったのは売れないし、ずっと持っていけば残ってしまうので、そのままにした。そうだろう?」
そう言って父は笑った。
朝起きて気付いてみれば、父はたびたび魚を「落として」いた。
それでも父の商いが成り立っていたのは、魚を受け取った人が人にそれを言わず、次には必ず魚を買ってくれようとしたからだろう。
暗黙の「理解」が、彼らの間には確かに存在した。
その理解を共有できない人もたまにはいて、魚やその売り上げを奪おうとする人にもたくさん出会ったけれど、その時も父は交渉する事を忘れなかった。
互いの理解と、利益の共有のために。
そして、父は死んだ。
父を理解しようとしなかった盗賊は、父と僕を打ち倒し、持っていたものの全てを奪った。
でも、僕は見たんだ。
意識を取り戻し、息を殺していた時、盗賊の一人が「すまねぇ」と言い、目を赤くしていたのを。
そして僕が次に見たのは、父の変わり果てた姿だった。
なぜ、分かりあえなかったのか。
僕は父を亡くして以来、ずっとそれについて考えていた。
なぜ人が理解しあえないのか、なぜ、すれ違い対立するのか。
父はいつも理解しようとしていたのに。
僕はその答えを、学問の中に見い出そうとした。
村を抜け出して町へ行き、師と仰ぐべき人を探した。
やがて僕は白髭の老人に出会い、彼に字を習い、書を読むようになった。
しかし、どの書を読んでも、僕の望む答えは書かれてはいなかった。
「先生、なぜ、人は理解しあい共存することができないのですか?」
「それは難しい問いじゃのう。しかし、言うなればそれは…
人に“信念”があるからじゃ」
「信念」
「おぬしが他と理解しあえると言うのも、それはおぬしの信念にすぎぬ。逆に他とは決して理解出来ぬという信念を持つものもおるのだ。人が対立するのは、他の信念を理解し、受け入れてしまうことで己の信念を変え、自らの世界を変えることを恐れるが故じゃ」
「僕は、恐れません」
「ほう?」
「僕は自らの世界が変わってしまうことを、恐れません。僕が恐れるのは、理解できないこと、それのみです」
僕がそう言うと、彼は普段長い眉に隠れて見えない目を開いて僕を見つめた。
「やはり、わしの目に狂いは無かったようじゃのう」
「え?」
「賢、いや、普賢よ。己の世界を更に変える場所で学ぶ志はないか?」
「世界を変える場所?」
老人は深く頷いた。
「人間は、仙人界、とそこを呼ぶがのう」
僕は目を丸くしたけれど、気付くと、はい、と答えていた。
今となってはもう少し考えても良かったよなと思うけれど、どのみち仙人界に行くことは変わりなかったことを、僕はどこかで知っていたのだろう。
結果として僕の世界は絶えず変わり続けた。
理解の為には時として力が必要であることを知り、僕は理解のために、目的のために戦うことも辞さなくなった。
でもそれは自分が凶暴化したとか、そんなでもなくて、自分よりもさらに一途で、融通が効かなくて、戦うことを嫌う強固な信念に出会ったからだ。
確かにあの時、元始天尊様の言ったことに間違いはなかったようだ。
僕の信念と僕の世界は、大きく変わったのだから。
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